「Lunar Kyrie」 管理人 さおみ 様より

サイト一周年フリーイラストを頂戴しました。ありがとうございました!
すんごい緻密!綺麗!吃驚!
勝手にSSSつけちゃった…しかも妙にシリアスチック…えへ…
さおみ様宅の本物はLMN月ほのぼのファミリーなんですよね。ごごごめんなさい。


貴方の片手に杖を。もう片手には聖杯を。
「さあ月くんこちらへ」
「…なんのつもりだ」
「べつにとって喰うワケじゃねーよ」
「怯えないでください二代目L。私たちは貴方の保護観察者なんですから」
「僕は怯えていない。それから二代目Lなんて呼ぶな吐き気がする。キラと呼べ」
つまらない嫌がらせを言って哂うこどもたちを眼で黙らせて、彼の腕をそっと取った。
睨みつけてくる不遜気なまなざし。負けを認めてなお折れない高いプライド。永く囲われる生活のなかでも壊れない
理性と知性と強靭な自我。
その痛々しいまでに澄んだ瞳をうつくしいとおもう。
これほど近くにいながらも、焦がれるほどに。
「こちらが貴方の席ですよ。どうぞ掛けてください」
「…へえ。悪くないね。オマエたちが僕に傅くわけか」
「ええ」
「こんな事をして一体なんの意味が?」
「たまには遊んだっていいよなーどうせこの先ながいんだし。L、俺この剣持ってもいい?」
「振りまわさないように」
「私はここに座ります」
「では私はこちらに」
「………勝手にしろ」
こどもたちもこの趣向に妙に無邪気にはしゃいでいる。呆れたような、ウンザリしたみたいなため息を吐いて、
彼はフと。満足げに淡く微笑んだ。
ええ。そうです月くん。
貴方が座る場所はいまでも玉座です。
キラ。貴方に従う者はもうこの世に誰一人いない。信奉者も、世界も、死神も。
そんな貴方の片手に杖を。もう片手には聖杯を。
黒いノートのかわりに。
そうして誘う王の玉座へ。私たちに捕らえられたキラ。堕落した神。二度と逃さないよう離さないよう縛りつけて、私たちだけが
貴方を敬い崇め奉りましょう。
私たちだけの夜神 月。
うやうやしくその掌を掲げ、キスを贈った。

「god and believer」